鮫肌歴史書 第十章「6月10日」

DMP内部では、この日までにいろいろと揉めていた。私が外交を隠密に進めていたため、情報が降りてこないという同盟員からの不満も噴出していた。

元々情報は定期的に公開していたが、状況がシビアになるにつれ、外部に漏れるわけにはいかない情報が増えてきており、幹部だけに公開、中には自分ひとりで抱える情報も出てきた。

情報を全てオープンにし、全員で意思決定する民主主義同盟運営、幹部だけで意思決定する幹部同盟運営、どちらも一長一短だとは思うが、ゲーム後半、私は後者に傾いていた。

本気でやっている人ほど不満が出るはずだ。何も聞かされずに「待て」といわれ続けるほどフラストレーションがたまることはない。

毎晩悩み続けたが、最後の同盟の方針を決める判断は同盟員に委ねることにした。同盟員全員で決をとるのである。

漏れたら漏れたでどうにかなる。それより全員悔いが残らないようにしようと思った。

最後の選択肢の中には、ぶらぶらと敵対、何もせずにこのままゲーム終了まで待つ、などこの時点で考えうるあらゆる選択肢を用意したつもりだ。

結果は、大差をつけて「許昌奪取、統一に向けて突っ走る」が選ばれた。

なんだかんだでDMPの同盟員はやる気まんまんなメンバーが多かった。

そしてDMPとno-con!が開戦、真正友情がぶらぶら三国志の成都へ突撃する日がやってきた。

19:00
真正友情と、共闘グループ(真正友情同盟を筆頭にした巨大連合)の400以上の部隊が成都に突撃開始。敵襲400とか大人気にもほどがある。
ぶらぶら三国志は成都に40万の兵士を詰め込み迎え撃つ。タコトローと戦争をしながら城に援軍で40万詰め込むのである。どんな国力だ。

21:30
DMPがno-con!に宣戦布告。宣戦布告から攻撃開始まで30分。ほぼ奇襲である。

22:00
DMPがno-con!に攻撃開始。狙いは許昌。
22:00着弾で許昌、no-con!盟主、重要拠点へDMPの斥候部隊が総数3万以上の斥候騎兵を派兵。偵察結果は、許昌は防衛20万、no-con!盟主は3万・・・・3万!????

そもそもDMPが攻撃をしかけてくることは容易に想像できたはずなので、てっきり大量の防衛兵で固めていると思っていた。許昌は案の定だが、盟主の防衛兵力の少なさに驚いた。

許昌、盟主両方の援軍が大量の場合、全域で個別にno-con!君主を落として、総力を削った後に許昌を狙うつもりだったが、運良く盟主の援軍が少ない。時間が大切な現状、電撃しない手はない。

戦闘開始から15分、no-con!盟主電撃戦の実行を決断。
事前に計画していた作戦を実行した。

1.no-con!盟主の2マスに領地を持つno-con!同盟員を落とし配下化し足場を作る
2.主砲による本拠隣接領地への突撃領地化
3.隣接を砦化し隣接の長時間確保
4.電撃主砲部隊による中距離からの主砲と兵器部隊の発射

23:00
no-con!盟主への隣接に成功する。あまりの速度での隣接成功に、DMP一言掲示板は盛り上がる。
「はえぇええええええええ!」
「GJ!」

このno-con!盟主への隣接は、朶思大王指揮のもと、元ももんがの部隊がメインで実行したのだが、さすがというべき連携だった。

この時間帯、真正友情の成都大突撃も並行して行われており、鯖が不安定になり、こちらの作戦にも影響がではじめる。

前期建業突撃時の悪夢が脳裏をよぎるが、大きな問題は起こらず、なくなんとか作戦を続行できた。
運営による鯖の増強か鯖チューニングのおかげだろう。運営の皆様お疲れ様です。

26:00
DMPは全域でno-con!同盟と電撃戦を開始していたため、既に10名以上のno-con!君主が陥落していた。

DMP陣営と隣接するno-con!君主の座標を元に、全9師団にわけて戦闘を行っていたが、全地域でかならずこちらが勝つか、すくなくとも拮抗するように分担ししていたのだ。

こうした事前準備はハマれば大きな成果をもたらす。全ての地域を把握し、適切な師団分けを行ったのは一期からのつきあい、当時は戦略担当の発狂である。こうした一段上の視点から戦略をたてれる人材は稀である。

そして26時すぎ、ついにno-con!盟主を陥落させる兵器が着弾した。

が・・・・篭城で回避された。

おそらく26時台(2:00)からの篭城開始だと思われたので、7:00以降に着弾する兵器部隊の結果を待った。兵器着弾前にはDMPの誇るきむの主砲が待ち構えていた。

翌朝9:00
no-con!盟主陥落。no-con!はDMPの配下となった。

戦闘開始から11時間の電撃戦だった。

no-con!君主は20名弱が陥落し、DMPの陥落者は0。会心の戦争だった。

戦争開始時にINできずに、朝起きて参戦しようとINしたらもう終わってた、という同盟員も数名いた。

興奮しつつも、ほっとした気分で成都の様子を見た。

そこはかつてない地獄絵図が広がっていた。

合計400万の真正友情、及び共闘グループの兵士達の死体、数万の破壊された兵器が散乱し、あたり一面に死臭が立ち込めていた。

成都の中のぶらぶら三国志防衛兵の被害は15万人。

400万人対40万人の戦争で、である。

成都は敵のメイン部隊着弾時間帯に完全に篭城をかぶせ、実質80万人の防衛力に強化(篭城で防御力2倍)、さらにランチェスターの法則が炸裂して、死者比率が恐ろしいことになっていた。

ぶらぶら三国志兵士1人の被害で26人殺した計算になる。26倍だ。

かくして、思いもよらない速度で許昌が手に入り、真正友情の脅威が去り、残すは長安だけとなった。

この後、DMPは真正友情と不可侵を結んだ。

第十一章へ続く

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25 件のコメントがあります

  1. 練馬の呑兵衛 より:

    私はさめっちを信用してたよ。
    貴方なら私たちを不幸にしないと。(何人か不幸になったけどw)

  2. ひーとさん より:

    同盟の方針にも寄るけど、情報開示ってのが一番難しい問題なんだよねぇ…。
    少数精鋭を基礎としたレベルならば開示は問題ないが、合併を繰り返す大同盟級になれば
    その分全員に通達するリスクは計り知れませんからね><

    戦争はアクティブ者数、兵力は勿論の事、情報量がモノを言いますしのう・x・
    期数を重ねる毎に各同盟員個人でのしがらみ等も出てきますしっ

    基本的にウチの前期は全て包み隠さず同盟員には話してました。
    書簡もそのままやりとりの通りに掲示板に貼りこんでましたしのw
    (鮫肌さんとの協議や統一協議等の超重要な書簡は除く)

    • 鮫肌 より:

      盟主ならではの悩みですねw
      全部公開がほんとは楽なんですけど、どーしても秘密にしないといけない情報とか入ってきちゃいますしね。「秘密にしといてね」とか言われつつ教えてもらった情報とかww

  3. きむ-o-v より:

    わーい、名前出た♪
    が…着弾時、近衛17とかで悲しかったですw

    ホントいろいろお疲れ様でした。
    鮫肌さんの苦労も考えず、不満をたくさん言ってしまって申し訳ありませんでした。

    色々ありましたが楽しかったです!

    • 鮫肌 より:

      あれ、炸裂してほしかったですよねww

      きむさんの発言は、他の同盟員の代弁ともとらえておりましたので、とてもありがたかったですよ~

      とりあえず、終わりよければ全てよし!w
      (まだ完結してないけどw)

  4. はく より:

    鮫島先生。いかんです。

    mixiにログインする前に、こっちのブログを開いてしまうwww

    毎度毎度楽しませて頂いております。
    ありがとうございます!!

  5. 匿名 より:

    400万対40万とか
    1人で26人倒したとか聞くと、なんとなくゲームに聞こえなくなって来ます

    六国連合軍400万を秦軍40万が粉砕 とか
    項羽軍兵士が1人で26人倒す活躍をした とか

    置き換えると正史に見えないこともない

    • 鮫肌 より:

      実際には、真正側の部隊に剣兵がまじっていたりして、兵士の錬度の差も大きかったようです。

      それにしてもランチェスターの威力を思い知った出来事でした。

  6. miyabin より:

    ウチも攻めてたのにーー
    活躍してたのに!一行も触れられないとは、、、
    忘れられたこの悔しさ・・・粉雪の動画晒しで晴らしてやる!

    てか数秒差でDMP配下だったんだよねw
    ウチの豆腐君がうっかりしてなかったらこっちでおとせたんだけどなー
    もう少し砦とかこれもくれ!っていえたのになーーーー(クソウ

    • ひーとさん より:

      みやびっちめ・x・
      たまにはゲーム内で何か面白いネタくれよぉーw

      今期は初期の友好関係の構築以外には、ほぼ領地問題の苦情処理系くらいしか
      してないので暇でしょうがありませんw

    • 鮫肌 より:

      miyabinとこが落としてたら、いろいろ面倒なことになってたような気がするんだけどw
      (残り時間的な意味で)

      ちなみにこのあと少し同盟名出てきますw

    • みやび より:

      ひーとさん・もち肌さん

      地域が違うからなかなかねー

      コッチは戦争が一段落つきました。

      何か面白い提案・・・
      5期にドワクエがくるからそれに対向する地固めとかwwwどうよw

      口八丁のみやびでした。

      粉雪の動画楽しみにしてます。

      受け渡しが面倒だったろうねウチが落としてたら。
      結果はオーライだったよねw

      • 鮫肌 より:

        ドワクエと戦えるのの先になっちゃったね・・・。
        なにやら4000人規模だとか?w
        精鋭1000人くらいで戦えないかな~。

  7. だしさん より:

    懐かしいね!
    面白いから、当時使った作戦載せとくよ。
    こうやってみると理想プラン通りだったんだなぁ。

    A案(盟主電撃戦)
     A.偵察結果を待つ。
     B.結果によって、以下の通り。
     ①敵兵力が少ない場合でかつ篭城されていない
        →なばさん指揮で総攻撃
      ②敵兵力が程よく多くかつ篭城されていない
        →みちさん指揮の遠距離組となばさん指揮の前線組で協力
      ③的兵力が圧倒的に多い
        →B案に移行
     
     C.①②の場合、○○○(本拠地 ***,***)を第十一師団が落とす(1時間以内が目標)。
     D.Cが成功した場合、ki,ナバ,なっくの三名で以下を取得
      52,78 ◇◇◇拠点
      51,78 盟主領地
      53,78 盟主領地
     E.取得と同タイミングでの敵本拠地攻撃(詳細は、各指揮官に委ねる)

    ■理想プラン(あくまで理想)
     ①戦争開始時間  6/8 22:00
     ②斥候結果の時間把握 6/8 22:00
     ③道人指揮にて遠距離組発射 6/8 22:10
     ④道人指揮にて○○○-制圧  6/8 23:00
     ⑤なば指揮にて盟主隣接取得 6/9 1:00
     ⑥各種着弾 6/9 8:00
     ⑦敵盟主本拠地破壊 6/9 8:05

    • 鮫肌 より:

      さてはドキュメント保存してたなっ!
      いやしかし素晴らしい指揮でした。
      実働部隊がみな優秀でしたよねw

    • naba より:

      まさかコメント欄で名前がでるとは!?w

      ブラウザ三国志を続けてきたなかで最も忘れられない3つの出来事の1つですよー。
      少し前まで敵同士、しかも初協同作戦とは思えないくらい呼吸があってましたよねー。なつかしい♪

      • 元ももんが員 より:

        懐かしいですねこの作戦。
        発狂先生の部隊分けといい、作戦といい、よくももんがはこんな相手に戦争ふっかけたなと思いましたよ。

        まぁ戦争自体は、no-con!盟主の余裕ぶりの割に拍子抜けだった感はありましたけどね~w

    • みちむぽ より:

      えー、実質指揮したのだしさんじゃなくて私だお
      と言ってみるテスト。

      援軍の数、籠城のタイミング、すべて予定調和通りだったのですが、予定外だったのは、きむさんの8時の大砲で殲滅するはずが、籠城入る2時前にすでに殲滅できたことですね。

      籠城のタイミングを3時にしておけば、もっと早く終わったかなと。

    • みちむぽ より:

      えー、実質指揮したのだしさんじゃなくて私だお
      と言ってみるテスト。

      援軍の数、籠城のタイミング、すべて予定調和通りだったのですが、予定外だったのは、きむさんの8時の大砲で殲滅するはずが、籠城入る2時前にすでに殲滅できたことですね。

      SMKをずらして、籠城のタイミングを3時にしておけば、もっと早く終わったかなと。

  8. 劉宝 より:

    はじめまして。いつも楽しく読ませていただいています。
    はじめて書き込みさせていただきます。
    「成都は敵のメイン部隊着弾時間帯に完全に篭城をかぶせ」
    とありますが、城や武将付き砦、NPC砦にも篭城は有効なんですか?有効だとすれば、盟主の篭城設定が反映されるとは思いますが、自身の持ち城や武将付き砦、NPC砦にも篭城の効果があるとは知りませんでした。

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