2010年 9月の投稿

鮫肌歴史書 第七章「ももんが!との死闘」

同盟内の揉め事もおさまりそうかというタイミングで北平の攻略が開始された。

揉めてはいてもスケジュールは守る。それがプロフェッショナルである(キリッ

とりあえず北平攻略が終われば念願の城(建業)だ、一致団結して城を攻略してまた元通りに、と楽観的なことを考えていた。

そしてももんが!同盟より戦線布告が届いた。

簡単にももんがの状況を説明すると、ももんがは規模こそDMPより小さいものの、同盟ランク1ページ目の同盟で、1期から戦争に強いという噂を聞いていた同盟だ。

そして今期ももんがは建業付近に大量に砦を布陣していた。建業付近はももんが以外に中堅同盟のバズモ親衛隊、砂上の楼閣の2同盟が砦群を築いていた。つまり4つの同盟がひしめき合うカオスな地域になっていた。

DMPはというと、防衛布陣をもっと早く敷くべきだったのだが、正直怠ってた。
上記3つの同盟とDMPだと、建業付近ではDMPが最も砦の数が少なかったと思う。

囲い込んでるからと安心するのは大間違いだった。今は戦乱の世なのだ。

後からももんがの人に聞いた話だが、DMPの情報はももんがに漏れており、北平の攻略にあわせて宣戦布告してきたらしい。多くの主砲が北平に移動中なのだ。

急遽防衛体制をとったものの、準備万端で攻め込んできたももんがを跳ね返す戦力は建業付近にはなかった。

数日で建業付近の砦、領地は一掃され、近くに本拠地があった2名のDMP同盟員が落とされた。

唯一★9の領地が一つ残り、援軍お詰め込んで、最後までここだけは落ちなかった。
所持していたのはDMPの「みるくちゃん」。

個人的に「みるくちゃんのブラックホール」と呼んでいた。
(援軍詰め込んだレベルMAXの★9は全ての敵兵を飲み込むため)

そして建業はあっさりとももんがに攻略されてしまった。
宣戦布告から3日ほどしかたってない。

DMP勢力の一掃と建業の攻略は一連の作戦だったのだろう。

DMP内部では、ももんがへの怒りと、防衛を怠っていたことへの自責(主に幹部)、鮮やかな一掃作戦と建業攻略の手際のよさから、ももんがやるなぁ、という雰囲気だった。と思う。

そしてももんがより停戦交渉の書簡が届いた。

しかし内容はほぼ降伏勧告である。

大人な一部のDMP同盟員は、ももんがに洛陽攻略の手助けしてもらおう、という人もいたが、ほとんどの同盟員はこの書簡を見て激怒した。

よろしい、ならば戦争だ。

当時の同盟員への檄文はこちら

「鮫肌が狂った!」と言われたりした。その後ちゃんとまともな檄文も送った。
ネタをネタと(ry

この時の対ももんが戦争でのDMPの目標は

落とされた二人の救出>ももんが討伐>建業の奪取

とした。

直前に同盟存続を揺るがしかねない内部の揉め事があったため、この戦争をきかっけにして、また一つにまとまらないか、という盟主としての思惑もあったので、最優先を「仲間の救出」にした。

次に怒りの対象であるももんがの討伐。

建業は、まあ戻ってくればいいや、ぐらいのつもりだった。

さっそく私は建業付近に布陣していたバズモ親衛隊と砂上の楼閣の両盟主の書簡を飛ばした。

手を組もうという共闘のお願いだ。DMP保有のNPCも報酬として提示した。

後に聞くのだが、バズモ親衛隊も砂上の楼閣も建業を狙っており、ももんがが攻めてこなくてもバズモ親衛隊については1週間もすればDMPにバンザイアタックをするつもりだったらしい。

相手がバズモでも建業のDMPの布陣は一掃されていたかもしれない。

そうなったらももんがとDMPの関係はどうなっていたのか・・・、たらればの話は意味がないが、それはそれでおもしろいことになってただろう。

バズモ、砂上の両同盟も、建業が落とされてしまい、ある意味目標を失っていたため、こちらの打診に対し前向きに検討してくれた。

結果、共闘関係が成立する。DMP、バズモ親衛隊、砂上の楼閣の3同盟共闘だ。

この時点でももんが100名、DMP110名、バズモ60名、砂上60名という人数では大差がついていた。(人数の記憶あやふや)

他にもぶらぶら三国志をはじめ、DMPに協力してくれると申し出てくれる同盟が複数いた。ありがたい話である。

ぶらぶら三国志は元々ももんがとも友好を結んでいたが、DMPとの友好条約を優先し、ももんがに友好破棄の通達をしていた。(破棄まで1週間の決まり)

DMPはマップ全域にいるももんが同盟員の討伐、バズモと砂上は建業地域、と役割分担を行い戦争を行った。

建業付近にはDMPの足場がほとんどなかったので、こうするしかなかった。

建業は最初早い者勝ちで、という話が出たが、バズモの盟主ひーとさん(さんまでHN)から「まずはももんがを一掃してからおいおい考えましょう」という言葉をもらった。

DMPは建業に足場がないので、早い者勝ちになればバズモ、砂上のどちらかが落とすに決まっていた。それをわかっていてか、戦争の効率を重視してかは聞かなかったが、とにかく建業の扱いはおいておいてまず戦争を有利にしましょうということになった。熱い盟主である。

その頃ももんがも共闘同盟を探しているという情報が入ってきていたので、ももんがに加勢しそうな同盟をしらみつぶしに圧力をかけてまわった。圧力と書くと言葉が悪いが、第三者として傍観してくれとお願いをした。

いくつかの同盟は、今回の戦争がももんがから仕掛けた戦争であることを理由に参戦を見合わせた。義に欠くというやつである。

さらに、ももんがへの加勢に前向きな同盟に対しては、DMPへの協力を申し出てくれた同盟の名前が火を噴いた。

“もし参戦してきたら、○○同盟にDMP側での参戦を依頼し、貴同盟を押さえ込んでもらうことになるので、参戦はしないでね。”

という感じだ。この○○に入るのがドデカい同盟ばっかりだったので、ほとんどの同盟が参戦しなかった。

結果的に戦争終了までももんが側に加勢する同盟は現れなかった。

DMPはというと、3同盟で数で勝っているのにも関わらずさらに戦争が有利になるよう外交を続けた。

1対1の正々堂々とした戦争も好きだが、負けたらら意味がない。

この戦争では勝つために考えうるあらゆる手段を講じた。

そこまでして勝ちたいか?と聞かれればこう答える。

「勝ちたい」

ももんがの同盟員が10名ほど落ち、建業付近ももじりじりと押していた矢先、こんな情報が飛び込んできた。

ももんがが建業を手土産にぶらぶら三国志同盟の支部入りを打診。

これはほんとにびっくりした。

建業捨ててでも戦争に勝つ!という強い意志に表れである。

ぶらぶら三国志がももんがに友好破棄の通達を出して、友好が切れる直前だった。

ももんが最後の一発逆転策だろう。

ぶらぶら三国志は統一を狙う鯖随一の戦闘集団である。

建業が手に入るなら、ももんが側に付くということも大いにありえた。

DMPとぶらぶら三国志で話し合いがもたれた。

私は、ぶらぶら三国志に「ももんがからの打診を蹴ってくれ」とお願いした。

正直、これは無茶なお願いである。統一狙ってる同盟に対して、城の手土産をスルーしろと言っているのだ。

もちろん、ぶらぶら三国志にとってDMPを敵にまわすのは得策ではないだろうし、最初に結んだ強固な友好条約を遵守してくれという意味もある。

しかしこの交渉ばかりは、そういうネゴシエーションは一切せず、平にお願いした。

DMPも制圧TOPが目標だったので、建業がもしDMPの手元に戻ってきても、ぶらぶら三国志に差し出せるわけではなかった。

とにかく条約を守ってくれ。そうお願いしたのだ。

ぶらぶら三国志は呑んだ。

「偏にDMPのために」という言葉をもらった。

この瞬間ぶらぶら三国志には大きな恩ができたと思った。

ブラ三の外交ではそれぞれの思惑、策略、情などありとあらゆる感情が裏に潜んでいるわけだが、こういうこともあるのだたなと思った。

と、そのころ、砂上の楼閣が建業を落とした。

建業の扱いは後回しだったはずだ。砂上の楼閣に真意を問いただしたところ、「落とせると思わなかった」というものだった。(後で聞いた話だと、早い者勝ちと認識していたとのこと。)

とりあえずは結果オーライということにした、いつか落とさないといけないものだったからだ。

その後DMPの前線部隊も建業付近に拠点を展開し、建業付近のももんがの砦を3同盟で一掃した。

DMPが隣接していたももんが勢力もほぼ全て制圧しており、戦う戦線がほぼなくなったところで戦争終結。

ももんがからの宣戦布告から1ヶ月が過ぎていた。

長かった、そしてももんが強かった。数で劣っている中、よくぞあれだけ戦ったと思う。

ももんが、DMP、バズモ、砂上の4同盟は、終戦協定を話し合い、要約すると以下のように決まった

・ももんがは解散
・ももんがの持つNPCは全て戦勝国側の自由
・ももんがの同盟員は、DMP、バズモ、砂上のどこか好きなところに編入
・まだ戦いたいももんが君主は独立同盟となって自由に戦ってよい

ももんがは負けはしたが、まだゲームに対してノリノリの君主が多かった。
またでかいことしたいぜ!そんなノリだ。(特に盟主のひなたぼっこ)

そしてももんがはまるごとDMPへの編入を決めたのである。

放置、完全農耕、まったりしたい人を除く60名近いももんが同盟員がDMPに編入した。

ももんが同盟員とは速攻で仲良くなった(と思っている)。

戦争した相手と仲良くなる、それは義侠時代から変わらぬ風習だ。

こうしてDMPは170名近い巨大同盟となるのである。

第八章へ続く

戦争檄文(ネタ)

※ネタ檄文です。
※DMP(デスメタルポンキッキーズ)という同盟名でした。
※元ネタは「HELLSING」

諸君 私は戦争が好きだ
諸君 私は戦争が好きだ
諸君 私は戦争が大好きだ

殲滅戦が好きだ
電撃戦が好きだ
打撃戦が好きだ
防衛戦が好きだ
包囲戦が好きだ
突破戦が好きだ
退却戦が好きだ
掃討戦が好きだ
撤退戦が好きだ

北西で 北東で
南西で 南東で
建業で 北平で
長沙で 木亀で
下ヒで 献帝で

この地上で行われる ありとあらゆる戦争行動が大好きだ

戦列をならべた弩兵の一斉発射が 轟音と共に敵陣を吹き飛ばすのが好きだ
空中高く放り上げられた敵兵が 石弓でばらばらになった時など心がおどる

近衛騎兵の振り下ろす青紅剣が敵戦列を撃破するのが好きだ
悲鳴を上げて燃えさかる戦列から飛び出してきた敵兵を
青龍偃月刀でなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった

剣先をそろえた剣兵の横隊が敵の戦列を蹂躙するのが好きだ
恐慌状態の新兵が既に息絶えた敵兵を何度も何度も刺突している様など感動すら覚える

敗北主義の逃亡兵達を街灯上に吊るし上げていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ虜兵達が私の降り下ろした手の平とともに
金切り声を上げる七星宝刀にばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ

哀れな抵抗者達が雑多な小剣で健気にも立ち上がってきたのを
矛槍兵の蛇矛が拠点ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える

孟獲の蛮族の襲撃に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだった村々が蹂躙され 女子供が犯され殺されていく様はとてもとても悲しいものだ

魏延の猛撃に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
張コウに追いまわされ 害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ

諸君 私は戦争を 地獄の様な戦争を望んでいる
諸君 私に付き従うDMP戦友諸君
君達は一体 何を望んでいる?

更なる戦争を望むか?
情け容赦のない糞の様な戦争を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界の鴉を殺す 嵐の様な闘争を望むか?

戦争        戦争       戦争 
「 デスメタル!!!  デスメタル!!  デスメタル!! 」

よろしい  ならば戦争だ

我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
だがこの暗い闇の底で3ヶ月もの間堪え続けてきた我々にただの戦争ではもはや足りない!!

大戦争を!! 一心不乱の大戦争を!!

我らはわずかに一同盟 100人超の同盟にすぎない

だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している
ならば我らは諸君と私で総兵力10万と1人の軍集団となる

我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけているももんが!を叩き起こそう

髪の毛をつかんで引きずり降ろし 眼を開けさせ思い出させよう
連中に恐怖の味を思い出させてやる
連中に我々の軍靴の音を思い出させてやる

天と地のはざまには 奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる

100人の吸血鬼の戦闘団で
ももんがを燃やし尽くしてやる

「 最後の同盟 DMP盟主より 全同盟員へ 」

ももんが掃討デスメタル作戦 状況を開始せよ

征くぞ 諸君!!!!!ポンキッキーズ!

鮫肌歴史書 第六章「武将砦の攻略と同盟の分裂」

一騎当千という少人数ながら精鋭揃いの同盟もDMPに合流した。

この時点でDMPは

武将砦:「木亀」「白鳥」「長沙」「下ロ」「北平」 城:「建業」「洛陽」

という隣接を保持していた。今思うと恐ろしい成果である。

「白鳥」「長沙」は別の同じ同盟と競合してたため、外交により「白鳥」を譲り、分け合うことにした。

そして攻略順を決めるのだが、本来、競合で且つもっとも狙われやすいNPCを最初の目標にすべきである。この場合ぶらぶら三国志が隣接している洛陽がそれだった。

しかし洛陽は★9の城で、もっとも敵数の多いNPC城だ。第二期ということもあり、戦力が第一期から大幅に増えているという情報も得ていたので、洛陽電撃攻略はかなりの危険性も秘めていた。

さらにぶらぶら三国志との関係も悪化しかねない。

そこで下した決断は

「木亀」→「長沙」→「下ロ」→「北平」→「建業」→「洛陽」

という順序での攻略である。落としやすいものからテンポよくどんどん落としていく方針に決めた。

北平と建業は完全に囲っているので後半に、洛陽は、まあその時期にはもう落とされているだろうが、一応残ってたら最後に落とすことにした。何があるかわからないのがゲームの常だ。

「木亀」→「長沙」→「下ロ」ここまでの攻略はDMPのメンバーの精度の高さにびっくりした。

殲滅が3秒以内というのがほとんどだった。

1発1発が強烈なので、3発以内に殲滅し終えるのがほとんどだった。
22時00分00秒から殲滅開始と指示して、22時00分02秒着弾の部隊が空ぶるのである。どんだけだよ。

そしてここで大きな事件がおこった。

同盟内の内輪もめなので詳しくは書かないが、同盟内が割れた。

幹部と幹部の対立と言えるものだった。
(片方がワケありでルール違反、片方がそれを責めるという構図)

両方を説得し、なんとか同盟を1つにまとめるために奔走した。

もしかするとこの時が一番しんどかったかもしれない。

人間模様というのは様々で、ブラウザ三国志はそれがモロに出る。そして衝突する。
ゲームといえど、本気であればあるほどぶつかる。

現実の世界と同じようにルールが存在し、現実の世界と同じように破られることがあり、現実の世界と同じように破る理由がある。

この揉め事の時に例として出したのだが

「自動車を運転していて救急車がきたためによかれと思い信号を無視して車をどけたら後で信号無視を咎められた」

「いやあれは救急車が来ていたタイミングではない」

うむ、やはりブラ三はリアルである。(遠い目)

第7章へ続く

鮫肌歴史書 第五章「義侠第二期開始」

第二期開始の前に第一期の歴史書モードの話を少し。

このゲームはアクティブなメンバーの割合が大きい同盟が強いと感じでいた私は、2期がはじまる前から布石を打っておいた。

2期も義侠を立ち上げることの告知、そしてランク同盟との再度の合流だ。

ランクは強かった。2期目も組めれば確実に強い同盟になる。そう思い、ランクの主要メンバーに、来期も合流を目指してお互いがんばろうと約束をしておいた。

そして義侠の盟主として第二期をスタートした。

一期と違い、最初から組むメンバーがある程度決まっている状況だと、あっという間に同盟の枠が足りなくなるので、他の同盟と同じように義侠も支部を作った。

しかし支部の数は2つだけ、それ以上はあえて増やさなかった。

これはゲーム終了時に、本部と支部複数という別れた形でのフィニッシュが嫌だったからだ。

最後は全員1つに合流して、1つの同盟で制圧TOPを目指したかった。

本部は本部、支部は支部で独立独歩という運営方法もるだろうが、あまり大きくなりすぎないように注意を払った。

天下統一を目指すのであれば、単体の同盟では厳しいだろうが、義侠は制圧トップを目標としており、天下統一が目標ではなかったのだ。

そして序盤は武将砦、城への隣接スタートダッシュである。

義侠はNERO、練馬の呑兵衛といった初期メンバーを中心に、中央、洛陽の隣接を目指した。

かなりの速度で隣接にせまったが、ぶらぶら三国志同盟(この時期の同盟名は「足酢と愉快な仲間達」)がびっくりする速度で隣接してしまい、あと2マスのところでスピード勝負で負けてしまった。

隣接は1マス残ってたが★9なので当分誰も取れない。

ぶらぶら三国志はASISというmixi1、2鯖の有名人が盟主を務める同盟である。信奉者、アンチ、どっちもたくさんいた。

ぶらぶら三国志はゲーム開始時から天下統一をすると宣言していた。1期からその根回しもしていたようだった。ゲーム開始時から統一を本気で目指していた同盟は他に知らない。(謳うだけの同盟はいっぱいいるが)

義侠の目標は前期達成できなかった制圧ランクトップである。

お互いがまっすぐ目標に向かえばかならずどこかで衝突する運命にあるのは明らかだった。

ぶらぶら三国志はASISの統一構想に惹かれた大量の一流プレイヤーが所属しており、後に戦争で証明されるが、間違いなくこの鯖最強の同盟だった。

私は発狂(義侠の盟主補佐をしてもらっていた)と相談し、ぶらぶら三国志と初日に友好条約を結んだ。

書面によるしっかりとした条約で、お互い不可侵、第三国に攻められた場合可能な限り協力する、どこかを攻める場合も可能な限り協力する、破棄には1週間必要、といった内容だった。

どうなるにしろ、序盤でぶらぶら三国志と敵対するほど無意味なことはない。

洛陽の隣接に失敗した義侠は、通常NPCの隣接と木亀砦(武将砦)の隣接を狙った。
こちらはなんとか成功し、木亀砦周辺も、ほぼ征圧できた。

最初の1ヶ月半は着々とNPCの隣接と攻略、兵器を溶かすお茶目な展開、同盟規模を大きくし支部から人員の引き上げ、ランクとの合流に向けて全力寄付を行っていた。このあたりの5週間が一番平和だった(遠い目)。

といってもかなりの速度でNPCを攻略、僻地の開拓、寄付を行っていたのでやることはいっぱいあった。

びっくりしたのは同盟規模がそれほど変わらないランクが義侠の倍近いスピードでNPCを攻略していたことだった。義侠には寄付の負担があったとはいえ、ぶっちぎりダントツの制圧ランクトップ、まさに独走だった。

ランクは建業(城)と北平(武将砦)なども完全に囲い込んでおり、もっとも順調な同盟といえた。

これではランク側に義侠と組むメリットを与えれない、ということで洛陽の残り1マス(★9)をゲーム開始1ヶ月で取得する荒業に出た。

後に指揮官としても大活躍する朶思大王にその任務を依頼。

まず資源を貯めまくって近くに砦建設、兵士小屋3種、鍛冶、武器レベルを即完了で一気にあげ、3種下級兵士を一気に生産し、なんと砦建設から2日で★9を攻略した。

この攻略用砦は同盟員で受け渡しあって洛陽付近の★9をがっつりいただくのにも大いに役立った。(後に砦ローリング作戦としてブログに投稿

洛陽の隣接に成功して、これで城と武将砦に隣接し、少しはマシな成果になったと思う。

そしてまとめてランクを受け入れれる枠ができ、一ヶ月ぶりの合流となった。

合流後は昔ながらのメンツとの再会を懐かしんだ。

ついでにもちろんだが制圧ランクトップに躍り出た。ランクマジヤバイ。

同盟名も、再度のデスメタルポンキッキーズ(DMP)となった。

自分が考えた同盟名での盟主という立場は感慨深い。
大所帯になったこともあり、身が引き締まる思いだった。

第六章へ続く

鮫肌歴史書 第四章「DMPの誕生と第一期終了」

合流後、まったく異なる3同盟が集まったことから、新しい同盟名を考えようと、全員から意見を募り投票となった。

誰でも案を出してOKだったので、私は「デスメタルポンキッキーズ(略称DMP)」という案を出した。

3秒で思いついた名前だ。

なんとこの名前が投票の結果当選してしまった。
(次点は「カレー同盟」だった気がする)

こうして同盟ランク4位、城2つ保持で制圧ランク2位の同盟「DMP」が誕生した。

ランク、嶺上開花、義侠の3同盟は、DMPの目標を制圧ランク1位とすることで同意していた。

当時制圧ランクトップはギルド同盟で、トッププレイヤーも多く、戦争にも負けたことのない王者のような同盟だった。しかし保有している城は成都、建業の2つで、DMPとの制圧ポイントの差はわずかだった。

この差ならなんとかなる、と思っていた矢先、プラネタリウム同盟が許昌を落とし袁紹とあわせて2つ、ピクルス同盟(次期絡むことになるASISが盟主)が長安を落とし、武将砦の差でDMPは制圧ランク4位に落ちてしまう。城はこの4つの同盟で全て分けられていた。

この4同盟の制圧ランクの差はわずかなはずだ。
この差なら、DMPは城を1つでも手に入れれば制圧ランク1位に躍り出れる計算だ。

城さえ奪えばいける!

この時期、「共同戦線」という連合が結成されつつあった。
そこにはトップ同盟のギルドも所属しており、ピクルス同盟も入っていた。

DMPとプラネタリウムはある程度交流があったので、協議をしつつ共同戦線に入らずにいたが、ある日プラネタリウムがなんと共同戦線入り。

これでDMP以外の城持ち同盟が全て共同戦線に入ったことになる。

DMPにも加盟の誘いが来るが、こんなとこころに入れば制圧1位など不可能になる。
しかし、どこか1同盟ならまだしも、3つ相手に戦って勝てるはずもない。
だからといって、DMPの目標、制圧ランク1位を諦めるわけにもいかない。

こうして目標は、DMPも隣接を所有していた、ギルドの建業奪取、攻撃はゲーム終了2日前と決まった。

一気に落としてゲーム期間終了まで逃げ切る作戦だ。

この時ゲーム終了まで1週間を切っていた。

DMPのメンバーは、盟主本拠地や、保持している北平と雲南に十数万の援軍を送り込み、残る兵力を全て建業に叩き込むことになった。

この時私は建業付近の前線攻撃部隊の指揮官に任命されるが、結果的にはあまり働けなかった。城の攻略は、ほぼ遠距離からの主砲頼みになる。

1月5日22時。DMPの命運を分ける最後の突撃が開始された。

総数100近いDMPの主砲が建業に着弾しはじめる。

ここで異変が起こった。

「着弾したのに報告書がこない」

「兵隊無傷で帰ってくるんだけど」

「てか兵士がどっかに消えたw」

おかしい、何かがおかしい。

私の主砲も着弾時間になってもログに出ず、部隊はどこかに雲隠れしてしまった。
糧は減り続けている。

こ、これは・・・・サーバ負荷による遅延・・・・

一番大事な時にとんでもないことになった。

DMP内は叫び声と諦めの声、「俺達は砦よりも大事なもの、そう、鯖を落としたんだ!」と言うもの、反応は様々だったが、じっと待つことしかできなかった。

この遅延は着弾開始から翌日まで約12時間続いた。
兵器の後に兵士が着弾するなど、見るも無残な突撃となった。

※後の運営からの発表では、戦闘で死んだ兵士の維持費(糧)の再計算が、着弾と同時に行っていたため起こった負荷だったらしい。その後、維持費の計算を別のタイミングにすることで着弾と同時に一気に負荷が増えることを回避したようなので、今は起こらない。しかし数秒の間に何十発も着弾させるのは危険かもしれない。


建業はギルドメンバーの援軍がどんどん送り込まれ、落とす事はほぼ不可能となった。

結果的にみると、鯖の遅延がなくても落とすことはできなかったかもしれない、しかし最後の突撃は綺麗にヒットしてほしかった。綺麗に散りたかった。

そのころ北平に中堅規模のFL同盟から、我々とおなじような最後の突撃をうけたが、防衛兵を大量においていたため難なく防ぎきった。

最後に胸を借りる!という意気込みで、気持ちのいい突撃だった記憶がある。

突撃開始の翌日、ゲーム終了まで8時間、建業の攻略に失敗したDMPは、まだ制圧1位を諦めていなかった。

制圧ポイントの差が小さいなら、通常のNPCを増やせばまだいけるかもしれない。

NPCをある程度もっていてあと8時間で落とせる同盟。

白羽の矢がたったのは無双同盟だった。

当時あまり活発な活動をしていなかった無双同盟だが、NPCの数は10個以上保持していた。

無双同盟盟主に猛烈な速度で隣接。持っている兵士をとにかく全部突っ込ませた。

しかし建業にほぼ全兵士を突撃させており、ほとんど残存兵力がない。

特に兵器が少ない。

100台、50台という単位で兵器が打ち込まれる。

比較的安全だった雲南に送り込んでいる援軍を引き返し、突撃させる人もいた。

なんとか無双同盟を落としてNPCの数を上乗せしたが、制圧ランクはまったく変化しなかった。

同盟員の枠をまだ大量に余らせていたDMPは、NPC砦を多く持つ同盟に吸収の打診をする。

まさに最後のお願い。

しかし当たり前だがこれに応じる同盟などいなかった。せっかくもらえるシルバーチケットをみすみす手放すことになるのだから。

最後のあがきもむなしく、そのまま無念のタイムアップ。

制圧ランク4位、同盟ランクは2位という結果でブラウザ三国志mixi1鯖一期を終えた。

他にも細かい事件はたくさんあったが、こうして書いてみると戦争もし、配下にもなり、城の攻略もし、鯖落ちも経験し、本当にいろいろあった1期だった。

何があろうと上を目指す義侠、DMPの精神が私は大好きだった。

たかがゲーム、されどゲーム、トップを目指すほど楽しいことはない。
しんどいけど・・。

歴史書モードになり、みんなで労をねぎらい合いながら、わいわいと騒いでいても、何故か発狂だけは少し沈んでいた。

鮫肌「どうしたんですか?」

発狂「同盟を制圧1位にするという皆への約束を果たせませんでした・・・」

鮫肌「でも、めちゃくちゃ楽しかったからいいじゃないですか」

発狂「同盟員、特に天下布武を共に飛び出してくれた人たちに対して申し訳ない・・・」

鮫肌「来期がありますよ、来期が」

発狂や私やその他大勢の戦友たちはもう2期目を見すえていたのだ。

そしてその直後の発狂からの一言が2期の私の運命を決めた。

発狂「鮫肌氏、来期は盟主やってください」

鮫肌「いいよ~」

この軽い返事の重みを後々思い知らされることになるのだが、この時まだ知る由もなかった。

第五章へ続く

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